〜三章〜 「動かしてみよう!」


前置きが長くなりましたが、ついにここからが実践編です。

まずは先ほど作成した「0.txt」というファイルを開きます。(notepadが良いでしょう)
当然、中身は空白です。
では、始めに次の文字列を打ってください。


*define

game

*start


これからもそうですが、注意することは、命令は全て半角で書くことです。
また、何も無い改行だけの行は、行としては認識されますが処理はなにも行われません。
例えば、「*define」と「game」の間に改行が5つくらいあっても↑と変わりありません。

では内容についてですが、まず「*define」という文字列があります。
↑に限らず、先頭に「*」の文字がついたものを「ラベル」といいます。
まあ、スクリプトにおけるしおりみたいなものだと思っていてください。
(ただし「*define」や「*start」など一部は特殊ラベルと呼ばれ、使い道が決まっているので注意してください)
また、「*define」から「game」までの間を「定義ブロック」といい、ここに全体の設定等を記述します。
同様に「*start」以下を「実行ブロック」といい、ここに内容が書かれます。

さて、上で紹介したのはスクリプトの骨の部分です。これだけではまだ動きません。
次にスクリプトの肉の部分を作成しましょう。
先ほど記述したものに次のように文を足してください。


*define

game
*start

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。@
舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、日々旅にして旅を栖とす。\
故人も多く旅に死せるあり、@
予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへて、去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣を払ひて、やや年も暮れ、春立てる霞の空に、白河の関越えむと、そぞろ神の物につきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、股引の破れをつづり笠の緒付け替へて、三里に灸すゆるより、松島の月まづ心にかかりて、住める方は人に譲りて杉風が別墅に移るに、@
br
  草の戸も住み替はる代ぞひなの家@
br
表八句を庵の柱に懸け置く。@

end


本文は芭蕉の『おくのほそ道』の冒頭ですが、それはどうでもいいわけです。
何か適当に好きな文章を打ってもらってかまいません。

ただし、表示する文書は必ず全角で書くという約束があります。
半角は文字化けしてしまうので、例え英語であっても全角で記述しましょう。

文章が完成したら、上書き保存しましょう。そして「nscr.exe」をダブルクリックで起動します。
すると先ほど記述した文章がでてきましたね?こうして、文章を表示することができます。

さて、ここで「@」「\」「br」「end」といった文字が出てきました。
まずは「@」ですが、実行してみればわかると思いますが、@のところで文が止まって、クリックすると続きが始まっています。
これをクリック待ちと言い、クリックされるまで本文は進みません。

次に「\」ですが、これも実行してみればわかると思います。
\のところでクリック待ちが行われ、クリックするとページが変わって、画面の始めの場所から続きの文が始まります。
これを改ページと言います。

「br」命令は、HTMLを操れる人ならすぐにわかると思いますが、改行をする命令です。
ただし、NScripterではその行に本文があれば普通の改行(Enterキーで改行する)で改行として認識されるので、そういう場合は不要です。
ではどういうときに必要か?
↑のように空行を作りたい場合は、普通の改行では、その行に文が無いので読み飛ばされて空行になりません。
そんなときにこの「br」命令を使うと空行を作ることができるというわけです。

最後の「end」命令ですが、これはそのままの意味で、「NScripterを終了する」という命令です。
本文が終わったあとでNScripterのウインドウが勝手に閉じたのはこの命令によるものです。
これで基本の基は終了です。次章は画像ファイルの扱い方を説明しようと思います。

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